白内障の多くは加齢性白内障で、誰にでも起こり得る病気であることが分かりました。
では、どのような治療法があるのでしょうか?
点眼治療
白内障の進行を抑制する目薬を使用します。
注意すべきは、あくまで白内障の進行スピードを遅らせるだけで、濁った水晶体を元に戻すことはできません。
また、点眼することで白内障の進行を完全に止める訳ではありません。
初期の白内障で、手術の必要性がまだない時期に点眼するのが最も有効でしょう。
サプリメント治療
点眼治療と同じく、白内障の進行を少しでも緩やかにすることを目的とした治療です。
濁った水晶体を元に戻すことはできません。
「白内障の原因は?」のページで、酸化ストレスが白内障の進行を助長する話をしました。
その酸化ストレスを抑制する成分が入ったサプリメントは、白内障の進行を抑制する効果があるとされています。
こちらも初期の白内障で、手術の必要性がない時期に対策すると有効でしょう。
手術治療
濁った水晶体を取り除き、人工の眼内レンズを挿入します。
濁った水晶体を根本的に取り除くことができるため、白内障の根治が可能です。
白内障手術の技術進歩は目を見張るものがあり、手術時間は片眼10分ほどで済むようになりました。
人工の眼内レンズを挿入する際も、レンズを折り畳んで挿入する技術が開発され、傷口は僅か数ミリの世界です。
術後、縫合の必要性もありません。
日本では、年間100万件以上の白内障手術が行われており、すべての外科手術の中で最も多く行われている手術の1つとされています。