眼内レンズはどのような構造になっているの?

白内障により濁った水晶体を取り除き、代わりに挿入するのが眼内レンズです。

どのような構造になっているのか解説していきましょう。

 

レンズの大きさ

レンズ直径は約6mmで、支持部を含めると約13mmになります。

レンズ本体が水晶体に代わってレンズの役割を担い、支持部はレンズを嚢内(カプセルの中)に保持するために用いられます。

 

レンズの素材

一般的にはアクリル素材が多いですが、シリコン製のものもあります。

アクリルやシリコンは柔らかいので、レンズを折り畳んで眼内へ挿入することができ、おかげで切開創が小さくなりました。

ちなみに、シリコンと比べアクリルは屈折率が高いため、レンズをより薄くすることが可能です。

アクリルやシリコンの眼内レンズが登場する前は、プラスチック製の硬い素材でできていたため折り畳むことができず、大きな切開創が必要でした。

 

レンズの色

無色レンズや着色レンズがあります。

着色レンズは薄く黄色がかっており、視界が青色っぽく見える症状を緩和させます。

黄色と青色は補色の関係です。

レンズは補色をカットする性質を持つため、青色をカットするにはレンズを黄色にする必要があります。